脳の基礎知識

『認知予備能(認知予備力)』が認知症にならない脳のカギ

ニンチヨビノー?

認知予備能(認知予備力)が高いと、脳のMRI画像が認知症を示していても、本人にその症状はないっていうケースが多くなるらしい!

脳は認知症の人のそれ、なのに、認知症じゃない…?

認知予備能(認知予備力)とは?

認知予備能とは、脳の機能的な余力のことです。
脳の機能の貯金と考えるとわかりやすいかもしれません。

年齢を重ねると、どうしても脳細胞の数は減っていきます。
これが病的なレベルになると、軽度認知障害(MCI)や認知症に移行してしまいます。

しかし、私たちの脳の力は、脳細胞の数だけで決まるわけではありません。
脳細胞同士は神経線維で繋がっており、情報のやり取りが行われています。
この、「脳細胞同士の繋がり」が認知予備能を決めると考えられています。

認知予備能を身体に例えると…

身体に例えると、こんなイメージです。
Aさんは若いころからスポーツマンで、大人になってからも体力づくりに努めていました。Bさんは特にそういったことに興味はなく、通勤も主に車で、歩くことはあまりしません。
この2人が高齢になったとき、おそらくAさんのほうがより多くの体力と筋力を体に残しているでしょう。もし、同じように骨折して入院したとき、Bさんのほうが寝たきりになってしまうリスクは高くなります。

脳にも同じようなことがおきます。
まだ完全に解明されてはいませんが、「脳細胞同士の繋がりの強固さ」がどのくらい残っているかどうかで、認知予備能の違いが出ると考えられています。
認知予備能が高い人は、脳の状態をMRIで見ると、認知症を表していても、本人は生活に何の支障もきたさず、普通に日常生活を送っている、とういケースが多くなると考えられています。

脳細胞同士の繋がりは、脳を使えば使うほど強固になっていきます。
身体を動かせば強くなる筋力や体力の脳バージョン、です。

認知予備能を高めるには

認知予備能が高い人は、脳に刺激が多い生活を送っています。
たとえば下記のような人は認知予備能が高い傾向にあるでしょう。

・休日はダラダラするより、趣味に夢中になる
・人に会うことが多い。社交的である
・いきがいがある
・仕事をするなど、社会とのつながりがある
・習い事をしている
・毎日が程よく忙しい
・料理など、手先を使うことが習慣になっている
・読書が好き
・考えること、決断することが多い
・脳トレーニングをしている。脳を鍛えている
・体を動かすことが多い。体を鍛えている
・家族以外の人と話す機会が多い
・好奇心旺盛
・積極的である
・自分の役割がある
・思考がポジティブな方向にいきやすい

認知機能は今日から高めることができ、高齢になったときに認知症を防いだり、脳の機能が失われる何かがあったときも、脳の機能が残りやすくなります。
自分にできる範囲で、好きなことから始めてみることをお勧めします。
なぜなら、脳はストレスでダメージを受けるので、嫌々行うのはプラスにならないからです。