認知症予防と若脳

五感刺激で脳トレーニング

味覚、嗅覚、触覚、視覚、聴覚を使えば、脳トレーニングを効率よく実施できます。

五感刺激は脳を広く使える!

脳は場所によって司る能力が違います。視覚は後頭葉という脳の後ろの部分が担当していますし、聴覚は側頭葉、嗅覚は感情を司る偏桃体の近くにある部分が担当しています。

五感を刺激すると、それぞれをつかさどる脳の各部位が活性化。さらにそのすべての刺激は前頭葉に伝わり、そこで情報処理されます。

味覚を刺激するには

味覚は物を食べる時に使いますから、主に食事中がトレーニングの場です。
例えば以下のようなトレーニングが効果的です。

・素材の味を楽しんでみる…薄味の中、どんな味がしているのかを探すことで味覚が活発に動きます。
・目を閉じて食べてみる…視覚情報を遮断することで、味で物を知ろうとします。できれば、いろんな煮物が入っている小鉢や豚汁等の中の1つの素材を食べてみる等、ちょっとしたクイズのようにするとさらに効果的です。
・味に集中する

嗅覚を刺激するには

嗅覚は匂いを感じる時に刺激されます。
また、良い香りは気分をリラックスさせ、脳にも良い刺激を与えることができます。
例えば以下のようなトレーニングが効果的です。

・匂いから料理を想像する
・味に集中する・・・味は匂いに左右されますから、嗅覚も非常に重要な働きをしています。
・空気の匂いを感じる・・・朝の空気と夕方の空気、場所の違いでも空気の匂いって変わりますよね。

触覚を刺激するには

触覚は物に触れた時に刺激されます。
例えば以下のようなトレーニングが効果的です。

・目を閉じて、何に触れたかをあてる・・・何円硬貨か?をあてるゲーム
・いろんなものに触れ、質感の違いを感じる

視覚を刺激するには

視覚は目で物を見る時に刺激されます。
人は情報の8割以上を視覚から得るといわれ、ただでさえいつも使っていますから、わざわざ意識しなくてもいいかもしれません。
あえてやるなら、例えば以下のようなトレーニングが効果的です。

・景色を眺める
・電車から外を眺める・・・電車からの眺めは、目にとっては「ありえない」光景の1つ。だから情報処理がうまくいかず酔ってしまったりするんですよね。
・色のついていない写真や絵を見て色を想像する

聴覚を刺激するには

聴覚は音を聞く時に刺激されます。
例えば以下のようなトレーニングが効果的です。

・テレビを目を閉じて聞く・・・例えば効果音から何が起こったかを当てるのも結構楽しいですよ。
・目を閉じて会話する
・音から何の音か想像する
・普段聞かない音楽を聴く・・・耳に慣れない曲を聴くのは効果あり。