公益社団法人『認知症の人と家族の会』のホームページに、家族が作った「認知症」早期発見のめやすがまとめられていました。家族の会の会員の方々が、自らの経験から「早期発見の目安」をピックアップしたものです。
思い当たることが多いなら、『もの忘れ外来』などを受診することをお勧めします。
早期発見の目安:もの忘れがひどい
1 今切ったばかりなのに、電話の相手の名前を忘れる
「ではまた」
ガチャッ
「ん?いま、誰と話していたんだっけ?」
2 同じことを何度も言う・問う・する
「おい、昼ご飯食べたっけか?」
数分後
「昼ご飯はまだか?」
3 しまい忘れ置き忘れが増え、いつも探し物をしている
「あら、ブラシはどこに置いたかしら…?」
「おかしいわねぇ、鍵はここにあったはずなのに…」
4 財布・通帳・衣類などを盗まれたと人を疑う
「財布がない! これは絶対におかしい! きっとあいつ(主に家族)だ。盗ったんだ」
早期発見の目安:判断・理解力が衰える
5 料理・片付け・計算・運転などのミスが多くなった
「えっと、この食器はどこにしまうんだっけ…。」
「7+3+5、えっと最初の数はなんだっけ?」
家族「料理の味付けが変わった…?」
6 新しいことが覚えられない
職場の同僚「これをお願い」
「えーっと…どうすればいいんだっけ。理解できない…。頭が真っ白だ」
7 話のつじつまが合わない
家族「最近、言葉のキャッチボールができなくなった…」
8 テレビ番組の内容が理解できなくなった
「この人はどんな役だったっけ? えっと、なんで急いでるんだろう? 登場人物の関係図がわからない…。ドラマがつまらなくなったなぁ…」
家族「最近好きだったのに連続ドラマを見なくなったなぁ?」
早期発見の目安:時間・場所がわからない
9 約束の日時や場所を間違えるようになった
「今日の待ち合わせはここのはず?」
「…!あれ? 予定がダブルブッキングしてる。こんなミスしなかったのに…」
10 慣れた道でも迷うことがある
家族「いつもの病院に行ったはずなのに…?」
早期発見の目安: 人柄が変わる
11 些細なことで怒りっぽくなった
家族「攻めたわけではないのに、悪く受け取られてしまった」
12 周りへの気づかいがなくなり頑固になった
家族「攻めたわけではないのに、悪く受け取られてしまった」
13 自分の失敗を人のせいにする
「自分は大丈夫のはず。だから誰かが悪いはずなんだ」
14 「このごろ様子がおかしい」と周囲から言われた
「自分はいつも通りのはずなのに、変と言われる。また言われるのでは?不安だ」
早期発見の目安: 不安感が強い
15 ひとりになると怖がったり寂しがったりする
「不安…不安…。また一人だ…。取り残されている」
16 外出時、持ち物を何度も確かめる
「保険証…あるある。」「えっと、保険証と…財布と…」
家族「また確認してる」
17 「頭が変になった」と本人が訴える
「なんだか最近、変なんだ。頭に靄がかかっている…変になった感じがする」
早期発見の目安: 意欲がなくなる
18 下着を替えず、身だしなみを構わなくなった
家族「メイクをしなくなった。毎回同じ服でも気にしなくなった。おしゃれだったのに、別人のようだ」
19 趣味や好きなテレビ番組に興味を示さなくなった
家族「無気力になり、好きだったドラマも見ないし、趣味のゴルフも辞めてしまった」
20 ふさぎ込んで何をするのも億劫がりいやがる
家族「意気揚々と外出していたのに、最近ずっと家にいる。整理整頓もしなくなった」
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