2001年に発表された、 ケンタッキー大学のデボラ・ダナー教授らによる 有名な研究があります。
ノートルダム寺院の修道女の性格を調べた研究
デボラ・ダナー教授らは、1930年代にノートルダム寺院に入った修道女180人についてこんな検証をしました。
寺院に入ったときに、過去を振り返った日記から、彼女たちの性格が悲観的か、楽観的かを調べます。そして、それが寿命とどれほど関係しているかを調べました。
楽観的ない人は、悲観的な人より生存率が2倍以上高かった
楽観的な人と、悲観的な人の60年後の生存率を調べたところ、楽観的な人は90%、悲観的な人は34%が生存していたそうです。
その寿命差は平均で10年!楽観的な人は長生きする、という結果となりました。
この研究で言われたことではありませんが、悲観的な人は、体内に分泌されるコルチゾールというストレスホルモンが多く、それが身体に悪影響を与えることもわかっています。
「心」がこれほどまでに直接「体」に影響を与えるとは驚きですね。
「お気楽、ご機嫌、楽しい、幸せ」は長寿の素!
小さな幸せを大げさに「幸せだ!」と感じたり、今の楽しさを「終わったらつまらない」と考えずに思いっきり楽しんだり、笑顔を意識的に増やしたり。楽観的になんてなれなくても、コルチゾールを追い払うための行動はできるものです。
幸せを感じることは長寿の素と考え、気が付いた時に笑顔を作ってみるのも良さそうです。笑顔を作るだけでも脳は幸せを感じてくれます。