バイリンガルは認知症の発症が5年遅くなる
バイリンガル、2つ以上の言語を話す人の認知症の発症年齢が、そうでない人の平均より5年遅いという研究結果がカナダで発表されました(2010)。
その後、2013年には、インドの研究で、バイリンガルであれば、読み書きが出来なくても認知症発症年齢が4.5年遅れるということが発表されました。
※バイリンガルであっても、普段から2語を話しているわけではない人はここには含まれません。
認知症にならないわけではない
バイリンガルが認知症の予防になるわけではありません。認知症の発症を5年遅らせることが出来ます。
どういうことかというと、脳のスキャン映像を見ると、双方とも認知症の特徴を示す病的な状態になっていても、バイリンガルの人は症状が出にくい、ということです。
症状が出ないことには認知症とは言えません。
なぜ症状が出ないのか
計算がとても得意だった人は、認知症になっても計算は得意のままで、その部分の脳力は長い間保たれます。
認知症になれば「できること」が減っていきますが、本人の得意なものは失われにくいのです。
バイリンガルの人は2語を操るために脳のいろいろな部分を1語の人に比べて活発に使わなければなりません。
その結果、脳の神経回路(脳の細胞同士の情報のやり取りをする回路)があちこちで発達し、認知症になって脳の細胞が多く破壊されても、発達した神経回路がそれを支え、1つ1つの脳細胞を効果的に使うことで、認知症の症状が出にくいのだと思われます。
バイリンガルになったほうがいいのか
「認知症の発症を遅らせる」という目的で言語を無理して習得するのは効果が薄くお勧めできません。脳はストレスに弱いですから、好きで習得するのであればよいですが、いやいややるのであれば逆効果です。
苦労して英語やその他の言語を身に着けても、日常的に使う立場にないのなら効果は得られません。
もちろん、言語の習得は脳の様々な部分を使いますので、脳活性化に良く、言語の習得そのものは認知症予防に効果的と言えるでしょう。
[ 一覧に戻る ] [ トップページ ]
認知症予防知識情報一覧
認知症予防知識情報一覧ページへ
▼以下、一部抜粋
老化と脳トレーニング
ひらめくことで脳の老化はストップする
認知症予防に効果があるのは唯一パズル等である~トロント大学~
ワーキングメモリ(作業記憶)トレーニング
テレビゲームで50歳脳が若返る?(アメリカ)
同じテレビを見るのでも脳に差が出る
人への悪口は自分の脳にダメージを与える
イライラしない心がけが大事
アメリカ・アルツハイマー病協会提唱「脳を守る10カ条」
脳を守る10カ条を軽~く、ずぼらに考えてみた
本当の『老化』は75歳から始まる
アルツハイマー型認知症の大半は7つの危険因子で予防できる
認知症が気になったらデュアルタスクを鍛える
認知症のリスクを確実に下げる食事とは
認知症を知る
認知症の前段階、前認知症の症状とは
認知症の早期発見の大切さと難しさ
認知症患者は全国推定患者数462万人 2013年度調査
認知症患者数は2050年には世界で1億人超
長谷川式簡易知能評価スケール ~認知症かどうかのテスト~
認知症施策推進5か年計画オレンジプラン(厚生労働省)とは
認知症対応に大切な『否定しない』こと
認知症についてまとめました。
新しい情報や対処法など様々な情報を随時更新していきます。
脳血管性認知症についてまとめました。
突然の発症が怖い病気。予備知識としてぜひご覧下さい。
転倒による骨折から長期入院や寝たきりとなり、認知症になる方が多数います。ポイントは・・・。
糖尿病はそれ単体で認知症になる危険性があります。
正しい知識で糖尿病を防ぎましょう。
どんなに節約していても、怖いのが突然の病気等による出費です。
シニアの為の保険についてご紹介します。
レクリエーションプリントで脳活性化
シニアレク会館(姉妹サイト)に、無料で使えるパズルプリントが多くあります。
ボケ防止クイズ&ゲームで認知症予防
辞書ゲーム 思い出しゲーム ブロック途中経過推理ゲーム 漢字ばらばらゲーム 瞬間記憶脳刺激ゲーム 違うところ探しクイズ ダジャレを考えようゲーム
百人一首を書く 一覧
計算問題(足し算問題)他の問題へのリンクも