化粧で運動機能が延びる!?
高齢者施設で、化粧を取り入れるという動きが増えています。
化粧が認知症予防につながるというのはぴんと来ないかもしれませんが、化粧が健康に良い影響を与えるというデータも出てきており、確かな効果が期待されています。
化粧は食事より運動機能を使う行為
化粧水や乳液を両手を使って塗り、化粧品のキャップを開けるために指先を器用に動かし、顔にパウダーを塗るために腕を上げっぱなしで鏡を見ながら手先に集中して作業します。
口紅は唇に正確に乗せなくてはならず、指先の震えを小脳の機能で無視させなくてはいけません。
男性の場合、さすがに口紅というわけにはいかないでしょうが、スキンケアとして化粧水や乳液などで肌の若さを保つというのは心身に良い影響を与えます。
食事をするだけよりもはるかに運動量が多いのが化粧の特徴の一つです。運動機能の低下は寝たきりや認知症を招きますし、認知症を進行させる原因にもなります。
化粧をするという自然に運動できる行為はこれらの機能低下防止に効果的です。
化粧は気分を明るくする
化粧はその人の気分を明るくしてくれます。
実際に高齢者施設で久しぶりの化粧をした女性の表情がパッと明るくなったという例は数知れずあります。
化粧をすることで外出する気分にもなれますし、気持ちが内から外へと向くようになります。自然と会話も弾むでしょう。
こうした気持ちをポジティブに向けてくれる化粧は認知症予防の観点から非常に有効です。
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