健康と抗加齢(アンチエイジング)

『骨粗しょう症』と診断されてからでも遅くない!骨を強くするためにできることとは

高齢者、特に女性に多い骨粗鬆症。年齢を重ねれば誰しも骨密度は低下し、骨は脆くなっていきます。骨折は寝たきりや介護に直結する怪我ですから、少しでも折れにくい骨でいたいものです。

骨を強くするにはカルシウムと運動が大事

骨粗鬆症のための治療というと、ビスホスホネート(アレンドロン酸など)のような錠剤を服用したり、注射による治療などがあります。しかし、なかなか思うように骨密度は上がりませんので、基本的には悪化を防ぐための治療と考えたほうが無難でしょう。

これらに加えて必要になってくるのは、日々の栄養摂取と運動です。
日本人はカルシウム摂取が全年齢で必要量に達していないという統計があります。意識して摂取しない限り、足りていないと考えたほうがよいでしょう。

なぜ、高齢になると骨が弱くなるのか

高齢者は骨が脆く、ちょっと転んだだけ、体を少しひねっただけでも骨折のリスクがあります。若者と高齢者を比べると、摂取するカルシウムの量に変化が無くても、骨量(骨密度)は減っていきます。

その理由は、カルシウムの吸収率が下がることにあります。
同じ量のカルシウムを摂取しても、若いころのようには吸収されない為、より多くのカルシウムが必要になります。

血中のカルシウム量が減ると、骨からカルシウムを溶かして使われてしまうため、カルシウムを摂取しておかないと骨はどんどんスカスカになっていってしまいます。

カルシウムを摂取するために良い食品とは

カルシウムは、乳製品、魚の骨、大豆などから摂取出来ます。
具体的には、牛乳、チーズ、しらすなどの骨も食べられる魚、豆腐などです。
カルシウムは、1日に摂取してよい上限値(2500mg程度)も決まっていますが、通常の食品から摂取するなら気にしなくても問題のない数値です。
上限値があるのは、高カルシウム血症などのリスクがあるためです。

もし、サプリメントでの接種をする場合、上限値も意識したほうが安全です。

カルシウム+ビタミンDで骨を強化

骨を強化するなら、ビタミンDも欠かせません。ビタミンDは、カルシウムの吸収を良くしたり、カルシウムが骨を作ることを助けたりします。ですから、骨粗鬆症の治療薬として、ビスホスホネートと共に処方されます。

ビタミンDは、食品からの摂取がなかなか難しい栄養素であるという欠点があります。ただ、1日30分程度太陽の光(紫外線)に当たることで十分な量が作られるので、食べるより歩くことで摂取したほうが効率がいい栄養素です。

運動で骨を強くする

骨は、負荷をかけることで強くなります。負荷をかけすぎて骨折しては元も子もないので、自分にとってちょうどいい負荷をかけることが大切です。

もっとも効率がいいと有名な運動はかかと落とし体操です。
かかとを上げる⇒ストン!っと落とす
これを繰り返すというものです。
場所を取らず、道具も不要なので行いやすい運動です。
キッチンでのちょっとした待ち時間とか、テレビを見ながらとか、行ってみてはいかがでしょう。
気が付いた時にやっておくと、骨粗鬆症の悪化防止や、骨密度低下を防ぐ一助となるでしょう。

ゲートボールやゴルフ、ジョギングなども丁度良い負荷がかかる運動と言えるでしょう。