認知症と介護

認知症による徘徊に、4つの効果的な対策方法とは

「~が行方不明となっています。――」という市町村の役所からのお知らせが聞こえてくる(市町村防災行政無線)ことが度々あります。認知症による徘徊で行方不明になり、警察に届け出が出される人は年間1万人以上。家族が認知症になり、徘徊が始まると、昼夜認知症本人の動きを見張っていなければならず、家族は精神的にも肉体的にも厳しい状況に置かれることになります。そのため、徘徊を事前に防いだり、行政との連携が合ったりと、様々な対策が用意されています。

認知症による徘徊対策の方法は主に4種類

認知症による徘徊の対策は主に3種類です。
1つ目は、『鍵』を対策すること。2つ目は『人感センサー』の設置、3つ目は『GPS』で位置情報を知ること、そして、4つ目が『見守りアイテム』の所持です。

電子錠や両面シリンダーを取り付ける『鍵』の対策

鍵は本来外から入られないようにするためのものですが、認知症による徘徊対策では、中から外に出られないようにするために取り付けます。ですので、両面シリンダーで外からも中からも鍵が必要としたり、ダイヤル式の鍵を中側に取り付けたりという対策となります。

認知症の徘徊対策に使える鍵の種類

・電子錠…カードやリモコン等で開く鍵を中側に取り付けます。
・両面シリンダー錠…普通の鍵は外からは鍵を使って開け、内側からはツマミを回すことで開けます。両面シリンダー錠の場合は、外からも中からも鍵を使って開けます。
・ダイヤル式の鍵…例えば4桁の番号を決め、その番号にダイヤルを合わせると開くタイプの鍵。
・窓の鍵…下まである窓(掃き出し窓)には、防犯対策につける補助錠が有効です。

賃貸の場合は、玄関ドアに工事を入れるわけにはいきませんが、工事不要で取り付けられるタイプの鍵も販売されています。

人感センサーで徘徊を事前に察知

玄関や部屋の出入り口付近に人感センサーを置きます。認知症の本人がその場所を通ると音が鳴るものや、スマホにお知らせをしてくれるものがあり、徘徊に行く前にそれを知ることができます。

GPSの所持で現在地を特定

小型のGPS端末を、財布やポケットなどに入れて持ち歩いてもらう方法です。靴につけるタイプのものもあります。
スマホで認知症の家族の現在地を知ることができるので、安心です。
ただ、落としてしまったり、持っていくのを忘れてしまうとGPS機能は使えませんので、いつも持ち歩くものにつけておく必要があります。

見守りアイテムの所持

名前や電話番号を書いた札を身に付けておく方法がありますが、個人情報なので悪用されたら困る…という場合は自治体や地域包括支援センターへの事前の登録をすることで、登録番号やQRコード付きのキーホルダーなどを配布してもらえるサービスもあります。また、事前登録をしておくと、行方不明になったときに探すのを手伝ってもらえます。

認知症による徘徊には効果的なグッズの使用を

認知症の介護は負担が大きく、精神的にも肉体的にも参ってしまうケースが多いものです。便利な道具は、効果的に取り入れることで介護の負担を減らしてくれます。