認知症と介護

介護が必要になる最も大きな理由は『認知症』 内閣府ウェブサイト掲載のデータより

内閣府のウェブサイトに掲載されていた2016年(平成28年)のデータによると、介護が必要になった最も大きな理由は『認知症』であることがわかりました。

介護になる理由は『認知症が』全体の18.7%

高齢者が要介護になる最も多い理由は『認知症(18.7%)』、次いで『脳卒中』が15.1%でした。
性別を分けて見ると、男性は脳卒中が最も多く(23%)、女性は認知症が最も多く(20.5%)なっています。

65歳以上の要介護者等の性別にみた介護が必要となった主な原因


資料:厚生労働省「平成28年の国民生活基礎調査の概況」

この資料からは、認知症と脳出血(脳血管疾患)によって要介護になる人は、高齢による衰弱によるそれよりも多くなっています。
認知症は、アルツハイマー型が最も多い(約6割)ですが、次いで脳血管性認知症(約2割)が続きます。 また、心疾患は動脈硬化が原因になることが多く、脳卒中も含めると、要介護になる理由にはかなりの割合で「血管のトラブル」が関わっています。

要介護になったとき、介護を誰に頼みたいか

介護を誰に頼みたいかというアンケート結果も同じページに掲載されていました。


資料:厚生労働省「平成28年の国民生活基礎調査の概況」

「必要になった場合の介護を依頼したい人」は、男性と女性で大きな違いがありました。
男性は主に配偶者に頼みたいと考え、女性はヘルパーに頼みたいと考える人が多くなっています。

男女とも、配偶者、子供、ヘルパーの何れかに介護を頼みたいと考えていることがわかります。
もっとも近い人か、プロに、ということですね。

要介護にならないために今できること

健康寿命と平均寿命は男女ともに10年くらい違います。多くの人はピンピンコロリと表現されるように、なるべく介護されることなく人生の幕を閉じたいと思っているでしょう。

介護になる原因となるのは、認知症、血管障害、転倒等が多くを占めることを考えると、これらを予防していくことが要介護の予防につながります。

認知症予防は脳を使うことや血行を良くすること、血管障害は血管を若返らせることや身体の柔軟性を高めること、転倒予防は注意力の強化や筋力アップなどがあげられるでしょう。
できそうなことから少しずつ、取り組んでみてはいかがでしょうか。