認知症予防と若脳

運動嫌いのための脳を若く保つ秘訣とは みんなの家庭の医学より

林家一門を取りまとめる取り仕切る海老名香葉子さん(87)の脳は衰え知らず。運動を嫌う彼女の脳はなぜここまでに若いのでしょうか。
90分も原稿を見ることなくしゃべり続ける冴えた脳を持つ 海老名香葉子さんの若脳の秘密に迫ります。

※2013/04/02放送の「みんなの家庭の医学:林家一門を仕切るゴッドマザー!海老名香葉子さん(当時79歳)の脳を若々しく保つ秘密!!」を参考にした記事です。番組をまとめたものではありません。

運動嫌いなのに若脳

脳の認知機能を30年以上研究してきた遠藤英俊医師(国立長寿医療研究センター内科総合診療部長)によると、脳活性化にはウォーキング等運動が効果的といいます。
しかし、今回番組に登場した海老名香葉子さんは大の運動嫌いで、普通の人より動きません。

密着映像でもほぼ椅子に正座したまま。お手洗いと、息子の見送りくらいにしか席を立ちませんでした。一般人よりはるかに運動量が少ないのです。

これに対し、遠藤医師は、運動以上に脳にいいことをしているはずといいました。
それはいったい何でしょうか。

運動以上に脳にいいこととは何なのか

番組に映る海老名香葉子さんの一日は忙しいものでした。
体は座ったままですが、仕事量は多く、弟子のネタチェック、新聞4紙をざっと読み、舞台の企画をプロデュースし…と次々とやることがあります。

遠藤医師によると、ネタチェックは小話一つ一つに素早くジャッジ(これは使えない、これは使える)を下すという点が脳にいいと話していました。
加齢とともに素早い判断はなかなかできなくなるもの。
その判断を的確に素早く下すというのは脳をフル回転しなければできないことで、脳の活性化には非常に良いことなのです。

遠藤医師がピックアップした脳にいいこと3つは以下の通りです。

運動嫌いの脳活:脳にいいことその1:若い人との会話

弟子の方との会話は世代を超えたもので、その分、若者との会話だからこその新鮮な言葉が飛び交います。これが脳を活性化させます。

ジェネレーションギャップのある若い人との会話。情報についていけないからと臆病にならず、積極的に話すことで脳を若返らせることができるということですね。

運動嫌いの脳活:脳にいいことその2:生きがいがある

目標をもって積極的に企画、行動するような生きがいがあると、日常にメリハリができ、脳もサボっていられなくなります。

定年後一気に老けこんでしまう人が多いのは、生きがいが見つけられず、日常がマンネリになってしまうからです。生きがいを見つけるのは難しいことですが、小さな趣味や目標でも、日常にピリッと効かせることができれば、必要以上に老け込むことは無くなるでしょう。

運動嫌いの脳活:脳にいいことその3:一日を振り返る

海老名さんは日記を書くわけではありませんが、寝る前にその日一日を振り返っているそうです。
こうして一日を振り返ることで、脳が活性化し、記憶が強くなります。嫌な一日であっても振り返ることは大切だと遠藤医師は話していました。

大切なのは「やることがある」ということ

「みんなの家庭の医学:林家一門を仕切るゴッドマザー!海老名香葉子さん(当時79歳)の脳を若々しく保つ秘密!!」 を見て感じたことは、「やることがある」と脳は元気になる、ということでした。

海老名さんは常にやることがあり、その達成のために企画プロデュースしたり、打ち合わせをしたりと自分の意志で考えて行動していました。そのすべてに積極的でした。

「やるべきこと」が脳を若くいさせてくれるのだと改めて実感しました。