老後の備え

取り入れてみたいと考える人が増えている『樹木葬』とは

葬儀の仕方や意識は日々変化しています。自然の中に返る『散骨』は人気が高く、今や宇宙に散骨するバルーン葬という選択肢まであります。ここでは、散骨の中で最も人気のある『樹木葬』についてご紹介します。

散骨のはじまりは1991年

遺骨を墓地以外に埋葬することは『墓埋法』の4条で禁じられています。しかし、これは、遺骨を遺棄した場合のものであり、散骨を規制するものではありません。
この、散骨と遺棄を明確に分けたのは、1991年10月5日に、神奈川県の三浦半島沖(相模湾)で行われた海洋散骨に関しての法務省刑事局の見解でした。非公式ではありましたが、「節度を持ったものであれば違法にはならない」という内容で見解を述べたということです。
節度を持ったという点に注意が必要で、ルールは存在します。

樹木葬は新しい葬儀の中でもっとも抵抗が少ない

冠婚葬祭互助会の(株)くらしの友が実施した「新しい葬儀・葬送スタイルに関する意識調査」によると、樹木葬が最も利用意向度が高かったそうです。
⇒ 葬儀・葬送の最新スタイルを調査(くらしの友ウェブサイト内ページ)

アンケートの内容と結果

「新しい葬儀・葬送スタイルに関する意識調査」のアンケートが行われたのは2018年11月で、
5年以内に葬儀の喪主を経験した40~70歳の男女400人を対象に行われました。

樹木葬、散骨、映像照射式の祭壇など、7つの新しい葬儀・葬送スタイルに対して、「取り入れてみたい」、「抵抗がある」の2択でアンケートを行ったものです。樹木葬はこの中で唯一「取り入れてみたい」が「抵抗がある」を上回るという結果となりました。
⇒ 葬儀・葬送の最新スタイルを調査(くらしの友ウェブサイト内ページ)

樹木葬とは?

樹木葬とは、許可を得た土地(霊園等)に遺骨を埋葬する方法です。目印となる木のふもとに埋葬したり、草花で飾ったり、欧風の庭のように作られた庭園の様になっていたりと、霊園によって趣向を凝らしているようです。

樹木葬は、自然に還りたい、重い石を乗せられたくない、墓の管理で残された家族に迷惑をかけたくない、といった希望に沿うことができる埋葬方法です。