アメリカで開発された認知症予防及び改善のためのプログラム『リコード法』についてです。
アルツハイマー型認知症の予防と改善のためのプログラム
リコード法とは、認知症の中で最も割合の多い(約60%)アルツハイマー型認知症の予防と、症状の改善のためのプログラムです。2014年、アメリカの医師デール・ブレデセンによって開発され成果をあげています。
アルツハイマー型認知症の原因物質とされるアミロイドβは、脳の神経細胞の防御反応として生成されてしまう物質で、その反応を起こしてしまう原因を探ることで、その人に合った予防と改善を行なっていこうというものです。
アルツハイマー型認知症の6つのタイプ
タイプ1:炎症性のアルツハイマー病
脳の炎症が原因。アミロイドβが、脳内に入り込んだウィルスなどと戦うために炎症を起こし、その際に周りの細胞にまでダメージを与えてしまうことで起こる。
食事を改善することで、リスクを軽減できるタイプ。歯周病も炎症性アルツハイマーの棄権因子。
タイプ2:萎縮性のアルツハイマー病
脳の栄養不足が続くことで、アミロイドβが少ない栄養でも大丈夫なように脳細胞を選定。その結果として脳の萎縮が起き、症状を発する。
タイプ3:毒物性のアルツハイマー病
薬物や毒物、重金属などが原因のアルツハイマー型認知症。薬物や毒物から脳の神経細胞を守ろうとアミロイドベータが増えてしまった状態。治療が難しいタイプとされる。
タイプ4:糖毒性のアルツハイマー病
タイプ1とタイプ2の混合型で、主に糖尿病が原因となるアルツハイマー型認知症。
タイプ5:血管性のアルツハイマー病
脳血管の病気が原因のアルツハイマー病。
タイプ6:外傷性のアルツハイマー病
頭部の怪我が原因のアルツハイマー病。
リコード法では、これらのタイプと、少なくとも36あるとされる要因を調べ、その人に合ったオーダーメイドの治療を行います。
36の要因には、「歯周病」や「ビタミンB1の不足」、「脳の血流量の不足」などが含まれます。
食べるべき食品と避けるべき食品
リコード法では、アルツハイマー型認知症を予防したり、改善したりするためには、食べるべき食品と、避けるべき食品があるとしています。
食べるべき食品
・野菜類
・きのこ類
・オリーブオイル・アマニ油・ココナッツオイルなどの良質な油
・ナッツ
・天然の魚(主にサケ・イワシ・サバなどの水銀汚染が少ない魚)
避けるべき食品
・糖類や炭水化物(パン・ジャガイモ・パスタ・白米・甘いもの)
・加工品(ハム・ソーセージ・ベーコン・ちくわなど)
▼以下は完全に避ける必要はないが、摂りすぎは注意
・マグロやカジキなどの大型の魚は水銀汚染のリスクが高い
・乳製品