認知症と介護

認知症患者の「よい状態のサイン」「よくない状態のサイン」とは?

パーソン・センタード・ケア」の考え方に基づいた介護を実践するために、その人の状態を理解する必要があります。その助けとなるのが、「よい状態のサイン」と、「よくない状態のサイン」です。

認知症介護情報ネット―ワーク(厚生労働省により設置)のホームページより

よい状態のサイン(目安)とは

認知症の人の、状態がよいと考えられるサインには次のようなものがあります。

□表現できること
□ゆったりしていること
□周囲の人に対する思いやり
□ユーモアを示す
□創造的な自己表現をする
□喜びを表現する
□人に対して何かをしてあげようとする
□自分から社会と接触する
□自尊心がある(汚れたり乱れたりを気にする)
□あらゆる感情を表現する

よくない状態のサイン(目安)とは

■がっかりしているときにほったらかしにされている
■悲しい時にほったらかしにされている
■強度の怒りがある
■不安がある
■恐怖がある
■退屈になっている
■身体的な不快感がある
■体の緊張やこわばりがみられる
■動揺している
■興奮している
■無関心や無感動
■引きこもっている
■力がある他人に抵抗することが困難である