骨折は寝たきりや筋力低下に直結します。高齢になると、骨密度が若い人の4分の1程度に低下し、折れやすくなります。
また、骨密度以外にも折れやすい骨の特徴があり、折れやすい場所もわかっています。
骨折しやすい4つの部位とは
骨密度は45歳ころを境に年齢とともに低下していきます。大腿骨は大体30歳が曲がり角のようです。
特に女性は閉経後、急激に低下していきます。
骨折は寝たきりや、認知症にもつながる怪我ですから、できる限り避けていきたいものです。
ここに、高齢になると骨折しやすい4つの部位をご紹介します。
骨折しやすい場所その1:大腿骨
足の付け根の骨です。
転んだ際や、体をひねった際に骨折しやすい場所で、生活の質を大きく落としてしまう危険性がある骨です。
骨折しやすい場所その2:腕の上部
上腕骨と呼ばれる肩と腕をを繋ぐ腕側の骨。
転んでひじをついた時などに骨折しやすい骨です。
骨折しやすい場所その3:手首
手首にある2本の骨です。
転んで手をついた時などに骨折しやすい骨です。
骨折しやすい場所その4:背骨(脊髄圧迫骨折)
骨粗鬆症になると、知らないうちに背骨がつぶれてしまうこともあります。
TVなどでも、よく骨粗鬆症のひとの骨を見ることがありますが、たいていは背骨の写真ですよね。
転んでしりもちをついた時にも骨折がおきやすい場所です。
骨密度以外の理由で折れやすい骨とは
骨密度が下がれば、骨がスカスカになり折れやすくなります。
しかし、それ以外にも、折れやすい骨が存在します。
それが、「骨の質」の変化です。
たとえば、喫煙者や過度の飲酒をする人、糖尿病の人は骨が折れやすくなるそうです。
また、骨のしなやかさが失われると、骨密度が比較的高くても骨折しやすくなります。
骨の質を上げ、しなやかにするには?
骨の質を劣化させてしまうのは、主に活性酸素と終末糖化産物(AGE)です。
これらを防ぐためには、ビタミンCやEといった抗酸化に良い栄養素や、骨のコラーゲンが劣化するのを防ぐビタミンB6やB12を積極的に摂取し、さらに、糖化を防ぐために、GI値(体を糖化させやすいかどうかの指標)の高い食品を摂りすぎないように意識してみることをお勧めします。